Tinder創業メンバーによる出会いアプリ「Bumble」 : Tinderとの違いは?

今回は、日本でもメインストリーム出会いアプリなTinderではなく、マイナーなアプリ「Bumble」(バンブル)。このマイナーアプリBumbleとメジャーなTinder、出どころは両方同じTinderだ。

Tinder の共同創業者5人のうち唯一の女性だったWhitneyが、同僚の男性からセクハラの一貫で降格させられて辞めた事については以前ブログで取り上げたとおり。

Tinderを辞めた26歳のWhitneyがスタートさせた出会いアプリがBumbleだ。

Bumbleのユーザー・インターフェースは、Tinderとほぼ同じ。なんでもアプリのデザイナーも同一人物とのこと。気に入ったら右スワイプ、ダメなら左。

 

女性目線の出会いを目指すBumble

このBumbleと他の出会い系アプリとの最も大きな違いは、マッチした相手との最初のメッセージを送る時のルール。

Tinderならマッチした後は、どちらからもメッセージを送れる状態。だがBumbleは、マッチ後に初めてメッセージは、女性からしか送れない。必然的に、女性から会話をスタートさせることになる。マッチ後24時間以内にメッセージを送らないと、マッチ自体が消滅。

このシステムであれば、女性からのアプローチは「切羽詰っている」という印象をあたえることなく、自然な形で女性の目線、主導権が尊重されるのでは?という狙いが有るとか。

TinderもBumbleも、アプリ制作側とターゲット・ユーザーの年齢層がオーバーラップする。どちらも遊びたい20代が同世代に向けて主に提供しているサービスだが、男性の求めているhave funは、女性の求めているfun じゃなかったりする。

Whitney自身がTinder社内で売女扱いをされた経験から、エロ一直線な「男性に最適化されたTinder」に対して「女性に最適化されたBumble」というアプリの位置づけを重要視しているのだろう。

Bumbleは友達作りに使える 出会いアプリ

Bumbleのもう一つの大きな特徴は、“友達づくり”のためのマッチング設定が可能な所。

距離や年齢の設定はTinderと同じ。でも、マッチする相手の設定は男性、女性、男女両方、そしてBFF。

BFF-これはデートの相手ではなく、新しい友だちを作りたい場合の設定。同性の友達候補としかマッチしない。

日本の利用者が少ない今BFFに設定してしまうと、マッチ候補が居なくなってしまうのだが、利用者が増えたら簡単に友達作りアプリに設定を切り替える事ができる。

Bumble出資は世界最大の出会い系Badooの創業者

日本ではまだユーザーが少ないだが、Bumbleの出資者は「Badoo」の創設者Andrey Andreev。Badooは日本人には余り馴染みがないものの、ヨーロッパ中心のシェアを誇り、Tinderを抱えるMatch.comよりも大手、出会いアプリ業界の世界最大手だ。

今後Bumbleの利用者数Upの可能性も・・・女性目線の出会いアプリ、外国人の友達作りアプリとして認知されればあるかも?

さて、この利用者のめちゃ少ないアプリでホントに出会えるのか!早速、検証してみた!

Bumbleでマッチしたイケメンと実際に会ってみた

スワイプしはじめてすぐマッチしたのは、ちょっと胡散臭い28歳の外人顔イケメン。

何が胡散臭いって、こんな利用者が少ない中、プロが撮ったような写真をトップに持ってくる上にイケメンて、何かの釣り的な胡散臭さがある。

しかし、このアプリが使えるかどうか検証するのは、私の大事な任務。釣りかどうかも確かめねば・・・。

顔が欧米人だったので、取り敢えず英語でメッセージを送信。が、LINE交換した後で気付く・・・あれ?名前が日本語?

LINEの最初の一言で確認。「日本語、話せるよね・・・日本人だよね?」

「ぼくはハーフだよ。だから両方話せる」

休みの日、家から出ないと話すと、「飲み行こ。連れだしてあげる」ということで、

ハイ、有言実行。

マッチングアプリ経由での初顔合わせは毎回スリルを感じる。いい意味でも悪い意味でも。どんな人か楽しみな反面、写真と違わないか、逆にこちらが写真と違うと言われないかだ。

Tinderでもペアーズでも、写真が加工してあって実際は全然違ったという話はザラに聞く。

私の場合は、相手が写真より脂肪分を大増量していて「誰だこれは?」だったケース、相手から自分に対して「上野樹里だと思ったのに」と言われたケース(自分のプロフには上野樹里なんて一言も書いていない)が。

そんな期待と不安と共に、待ち合わせの場所でハーフ・イケメンを探す。

写真とリアルでの第一印象のギャップ

結果

はい。あれ?写真通り。のはずだけど、イメージしていた印象とは多少違う。

写真には無かった髭と写真では気づかなかった細さもあるんだけど・・・そう。写真とは、外見的特徴だけじゃなくて、写真が持つ雰囲気やイメージが第一印象として残るのだ。

例えば、スナップ写真が少なくて、モデルかよって雰囲気で撮ってる写真が多い私のような人の場合も、実際会ったら印象が違うのは当然。きっと今までに、私にTinderを通して会ったことがある人も、多かれ少なかれ感じていたのであろう・・・実際会ったらインパクトなくね?的なギャップ。

マッチングアプリでプロっぽい写真をあげている人に会ったことが無かったので、初めてこういうギャップを私側から経験したのだ。

ちなみにプロフ写真が胡散臭かったのは、会社のプロフィール用に撮った写真だったからとのこと。

マッチングアプリはやはりTinderの一人勝ちか

私の出会い系からの出会いトークは極めて健全だ。トークで必ず取り上げるトピックは「出会いアプリのご利用状況に関する質問」である。

すると、今回のハーフ君、普段はTinderを使ってるんだとか・・・。

お互いマッチ範囲に入ってる設定のはずだが、見た記憶が無い。Tinderは人数が多いので、私はよく見ず高速でスワイプしてて見逃したのか・・・。

どちらにしろ、マッチングアプリではTinderが一番メインストリームなので、Bumbleなんてマイナ-な所まで行き着く人は、Tinderも当然使っている。以前ペアーズで会った人も、実はTinderをメインで使っていた。

ハーフ君はTinderで月1ペースでは誰かに会っているらしい。で、マッチは結構するのだが、別の連絡手段に移行した後はTinder上のマッチを消していくということで、アプリ上は常に10人居ないくらいに整理してるとか。

見習うべき整理整頓能力。1300人以上がとっちらかっている上に半数以上はメッセージしてない私と大違いである。

Tinderのみで出会い系ユーザは網羅出来るわけだが、複数使うことにも意味はあるかも。今回のように見逃しの場合、そして・・・複数のアプリで見かければ、良い意味でも悪い意味でも印象に残るかもしれないよ。

日系だとPairsのほかにwithというマッチングアプリもある。メンタリストが考えた相性率アップを狙うアプリらしいが・・・。
【with】心理学×統計学の恋愛婚活マッチングサービス
メンタリストDaiGo監修。運命よりも確実な出会いを!

アプリの出会いに必要なのはフットワークの軽さ

ハーフ君のトークはある意味、今までで一番印象深かった。Tinderでマッチした相手に、東京から九州まで日帰りで会いに行ったというのだから・・・。

2回めに会う相手だったらしいが、Tinderというhookup常套なアプリでそこまで遠方まで会いに行くとは。

遠方なら、Tinderの出会いはキーワード的には「お手軽に」「ワンナイト」がしっくりくる。「飛行機」で「日帰り遠征」で会いに行くというフットワークの軽さというか、余裕なのか情熱なのか、よくわからないその行動力が、外見よりも何よりもインパクトである。

考えてみると、相手のアクセスが適度に良い所まで、サラッと行ってサラッと帰るキャライメージは、アプリの出会いの印象付けでは抜群に効果があるんじゃないか・・・。

早急に省エネに短時間で色々目的達成を匂わせるより、時間もエネルギーも余裕なフットワークは好印象を植え付ける何よりの武器なはず。

是非、Tinderやその他出会いアプリでの出会いを楽しもうと思う男子は、この余裕の遠征アプローチを採択していただきたい。

燃費悪い行動をフットワーク軽くこなそう!それがお手軽な出会いアプリを使いこなす達人の技かもしれない。

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この記事を書いた人

Macaron

海外進出における営業や展示会出展サポート、英語の通訳・翻訳、イタリア語の通訳、ビジネス英会話講師。分からないことを丸投げしたい個人や小規模事業者におススメ。神奈川と石垣島の2拠点で活動。