ジェラート人気の火付け役となったGROMが「手造り」の看板を取り下げ

2014-06-11 14.56.16今やアイスクリームといえば、「ジェラート」というくらいに世界中に広く浸透したイタリアン・ジェラートの文化。ジェラートはイタリアで言うアイスクリーム。

ちなみに日本人の中には、ジェラート=アイスよりヘルシーと思ってる方もいるかと思いますが、別に無脂肪でも何でもないので普通に太る元です。

さてさて、夏本番となり世界中で更に売れゆきを伸ばすジェラート達。中でも 「Gelato Artigianale」 とカテゴライズされる「自家製」「手造り」タイプのジェラートが人気。多くの人気ジェラテリア(ジェラート屋さん)がArtigianaleをうたっています。

しかしながら、このArtigianaleと呼ぶのに法律上の規定や定義があるわけではないらしいのです。それをいいことに多くのジェラテリアがArtigianaleと偽っているようで・・・。

都内にも出店してる有名イタリアンジェラートのチェーン店、Gromもその内の一つだそう。私がこの情報を目にしたのはGambero Rossoの記事でした。

そもそも「手造り」を宣伝文句にできるジェラートってどんなものでしょう。

文字通り、新鮮なミルクなど、地元のフレッシュな素材を使って、その場所で作るのが最低限、手造りと呼べる範囲であると捉えるのが自然。

GROMの場合、全てはイタリアのトリノにある製造所で作られ、冷凍され、そして各地へと届けられるのです。

これは、どちらかというとIndustrial=工場製のカテゴリーですよね。

GROMがArtigianaleと掲げる要素として取り上げていたのは、手造りという根本的な製法理念ではなく、「厳選した素材を使用」「オーガニック食材使用」といった素材のブランド製、プレミアム感なのでした。でもこれって、手作りとは直接関係ない・・・。

そんな指摘を最近受けたGROMはGelato Artigianaleという謳い文句を全店から取り下げたそうです。もう単に、厳選プレミアムジェラートって肩書きで良いんじゃないかと個人的には思います。安っぽい響きですが、ここのテイストにはこれくらいが妥当。

そもそもGROMは日本に出店した頃は、新宿のマルイで異常なる行列をしばしば見かけましたが、買いに並んだ日本人たちは本当にGROMの味から、その時間と値段に見合った価値を感じていたんでしょうか?

並ばないで買って「これなら他店に美味しいところがいっぱいある」と感じていた私からすると、GROMはよくある月並みなジェラートチェーン店の味です。フレイバーも定番中定番しかほぼ無いので、まさに味、品質で勝負しないと厳しいところ。

並んでいると美味しい、手作りって言われると美味しい、オーガニックって言われると美味しい。

GROMの例の限らず、実際の感覚よりも既存の先入観で選んで、食べて、感想を作ってしまうケースが多いのはないでしょうか。そんな残念な視野で味わう世界より、自分で出向いた場所でローカル店を訪ね、地元民と知り合い、土地にあるもの存分に味わって感性を刺激したほうが楽しいのに・・・と私は思ってしまいます。そうすれば看板に騙されることもないし!自分の世界観が築けるし!

海外旅行や国内旅行をするときは、ガイドブックやネットの情報を鵜呑みにするのではなく、自分の足と感覚で美味しいものを散策してみるのもオススメしたいです。

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この記事を書いた人

Macaron

イタリア語・英語の通訳、翻訳などをしているトライリンガル。しかし仕事をしてるより放浪してる方が多い。