女性がポリテクセンター で職業訓練を受けるメリット

公共職業訓練を受ける(=職業訓練学校に通う)ことは現実的な就職への道になるのか?結論から言ってしまうと、就職を有利にする直接的な効果は認められない。では職業訓練学校に通う事に、どんな現実的メリットがあるのか。今回は、 女性がポリテクセンター で職業訓練を受けるメリットについて緩く書いてみた。

女性がポリテクセンター

ポリテクセンターという選択肢に期待できるもの

すぐにバリバリ働けない時のリハビリ効果

会社を辞めるときは転職する時か、海外に移住する時。

私は大学を卒業して以来、ずっとそうやって働いてきたから、職業訓練学校なんて失業後のオプションについて考えた事なかった。それが去年、子宮頸がん診断もろもろ以降の回避できない体調不良状態が続いたことで、「今すぐ転職してバリバリとは働けない・働かない」選択肢を真剣に考えるようになった。そこで初めて辿り着いたのが、関東ポリテクセンターという職業訓練学校に通うという選択肢だった。

昨年の9月以降の転職活動中、面接に行っては「体調は良好か?」の質問には答えるにも白々しさがあった。

「ガンとかって今はもう大丈夫なんですか?」と言われて、

「切ったらがん無かったので大丈夫です。(今も貧血で辛いんで、あと数か月たてば大丈夫)」

「今はもう全然大丈夫です。(もう無理は出来ないって自覚しましたけど!)」

と、カッコ内の言葉を心の中で付け加えながら回答していた。

心身の回復がまず第一の時にはベストチョイス

これからフルタイムで何らかの仕事に復帰して長期勤められるか自体が不安だ。とりあえず、体調と体力が回復して安定するまで、負荷の軽い事をするのが自分にとってはベスト。

そのためには①派遣で時短や週3な働き方というチョイスがある。もしくは②公共職業訓練も良いんじゃないか?

実際に通訳という職業柄、①のチョイスは実現しやすい。会議がある時だけ通訳が欲しい会社はある。週に2,3回の終日出勤、または一日5~6時間で週4日か5日という働き方で募集をかけている企業も多い。2週間分ずつのスケジュールを見て、大体の出勤時間を調整するなんてことも珍しくない。

②のチョイス、公共職業訓練は平日9:00-15:00まで。体力に自信のない時にはちょうど良い時間割。そして学校に通う間は失業保険がもらえるので、体力回復と就職のプランニングをその間に行う余裕が生まれる。

チョイス①でも②でも良かったのだが、2014年に帰国して以来、ずっと仕事に一生懸命すぎたこと、また体からSOSサインが出て仕事を辞めたことを考えて、いったん職業訓練学校に通って体も頭もリセットするという選択肢を選んだ。①のほうが社会的な立場としては強くなるが・・・。

新たな視点を身に着けて総合力を上げる

ポリテクセンターやその他の職業訓練学校に通っても、スペシャリストと呼べるような知識はつかない。コースはずぶの素人が専門知識に入門してみようという所からスタートする。経験者が一流になるためのプログラムに学校の存続目的を切り替えない限りは、職で食ってけるようなスキルらしいスキルは身につかない。

ただし、新たな視点を身に着けることは、総合的に学習力と判断力を上げることになる。

社会人を長くやっていると、やはり自分の業務に専念している時間も期間も長くなり、モノの見方や知識も同じ方向から掘り下げつづけて深くなっていくばかりになる。だけど、世の中に大事なのは、専門の知識プラス専門外の視点から、もしくはより多くの視点から一つの事を見られる能力。役に立てるのは、分岐点に立てる人間。それは一つの仕事を続けているとなかなか身につかない能力だったりする。

新しい事を勉強することで、新たな視点、新たな検討の仕方、発想の転換ができる可能性が高くなる。脳のストレッチにもなる。普段の自分なら考えない事を考えたり、知ろうともしないことを勉強するのだから。

女性がポリテクセンター に通うメリット

さて上記は一般的に職業訓練学校から得られるメリットだったけれど、ここからは職業訓練学校ポリテクセンターに通う場合の女性ならではのメリットについて考えてみた。

トイレがキレイで空いている

ポリテクセンターに通う女性の割合は入所者の約2割。少ない。

もちろん受講するコースによっても男女比はかなり変動する。CADなんかは女性希望者が比較的多い。それに対し、私の受講している完全理系のコースや金属加工といった如何にも男性が作業してそうな現場コースは女性が少ない。CADやウェブデザインを除くと、おそらくクラスで1人だけ女性みたいなケースがほとんどだろう。

すると、トイレが全く混まない。トイレは各階、結構頻繁な感覚で設置されている。そのうえ、女性受講者はクラスに一人とかなのだ。トイレはいつも空いている。昼休みも、パフパフやってるオバサンであふれかえることなんて無い。

そもそも休み時間も少なくて短いから、トイレで溜まることがないんだろうな~。

マウンティング女子の群れが無い世界で暮らせる

私が日産時代や、かつて働いていた大きめの会社で嫌だったもの・・・それは群れる女性群。

しかも言葉ではお互いを誉めあいながら、単純に探り合いのマウンティングを繰り返すだけの会話で成立している、すごいメンドクサイ集団。

会話のトピックは、粗悪量販ブランドが最高峰と信じて盛り上がるオシャレとか、テレビドラマとか芸能人ゴシップとか、これまた低レベルすぎて苦痛この上ないのに、得られるものが全くない。

ポリテクセンターは女性が少なく、くだらないマウンティングに悩まされることなく、群れる圧力も無く、女性集団ならではの煩わしさから完全に開放される。これは本当に最高だ。気楽。

食堂のメニューが適量で安価

300円からメニューのある食堂は、人数比で考えるとメニューが多い方。5,6皿はチョイスがある。そして量が少なめで味が薄め。脂っこさもないメニューがほとんど。個人的には、悪くないなと。

ラーメンなどの麺類、カレーが定番として常時あり、定食が2種類日替わりである。丼ものが1種類日替わり。アラカルトという名の日替わりがあったっけか。

毎日これを一生食べろと言われたら暗い気持ちになるが、半年や1年くらいなら良いものかなと思う。何より安いし。男性は大盛にしないと物足りないんだろうなーと思う量なのだけれど、女性だと丁度良いと思う。授業15:00までだし、それくらいまでにエネルギーを繋ぐにはちょうどな感じだ。

早寝早起きは美容の味方

授業が15:00までなので、確実に早く家に帰れる。

仕事人をやっていると、帰宅は夜遅い。早くても20:30とか21:00とか。これでは睡眠時間が削られる→美容的にアウト。健康面ではアウトな方向にひた走る。

職業訓練学校に通う一番大きなメリットは規則正しく余裕ある時間軸で生活できることじゃないだろうか。男女ともにとって大事なことだが、女性の方が体は弱い作りだし、美容にも気を使うことを社会から強いられているのだから・・・。

 

職業訓練学校に通う総合的なメリット

職に就くスキルを十分身に着けるというよりも、仕事人からひと段落して建設的な休息時間を作りたい人に向いているのが職業訓練学校。

新たな分野の勉強を1から始めることで、どれだけ自分が今までしてきた仕事に関する勉強を積んできたのか再認識する機会にもなる。思っているより自分の専門分野については多く勉強を重ねてきたのだ。

自分の今まで学んできたことを大事にする気持ちを再発見しつつ、じゃあこれから何を取り入れていくのか、何に取り組んでいけるのか。そういった現実的なプランを、訓練中の余裕ある時間割を活用して具体化していくのが一番よい職業訓練学校の活用法なのかもしれない。

Share

この記事を書いた人

Macaron

イタリア語・英語の通訳、翻訳などをしているトライリンガル。しかし仕事をしてるより放浪してる方が多い。