子宮がん【 診断・治療の 病院選び 】個人的に思った事

病院選びの条件。ガンに限っての条件ではないけれど、「命に関わる」と言われるレベルの話になって、重要なテーマだと再認識した「 病院選び 」。

以下に私が大事にしたい病院選び のスクリーニング・ポイントについてまとめてみた。

医師のコミュニケーション力

まず第一に、診断内容を患者に的確に伝えられる医者が存在する事。これは最低限の条件。

それからコミュニケーションへの姿勢。相手の目線にたって伝える試みをしているか。全体像、重要ポイント、専門知識がない相手への補足説明、想像しにくい状況には例えを用いた説明。なんて他の業界でも大事な当たり前のことなのだけれど、医者という狭い世界で生きていると、そういう事を理解できない人も多いようです。

これに加えて、個人的に思った事・・・病理医と臨床医のコミュニケーションがちゃんと取れていること。お互いがお互いの情報を読む、伝えるときにポイントを心得ていることが大事だなと。これはたとえプロフェッションが異なっても、共通する最大重要事項なのだと痛感した。

一般の会社だって、他の人との連携で仕事を進めていく。この時に、お互いが行った仕事のパスがうまくできているかどうか。お互いの作った情報の伝達、読み取り、理解、精査ができているか。ポイントの確認が相互でできているか。これがトラブル発生の有無、トラブル解決の可否につながっていると日々感じる。病院でも同じなんじゃないかと思う局面が多くあった。

こういう能力は学生時代や下積み時代に既に鍛えられていないと、今更治すような意識を持つ環境や状況は生じないだろう。だから、コミュ障な医者に当たったと感じたら、さっさと担当の医師を変えるか、無理なら病院を変えた方がいい。

 

ロケーション

何気に軽度の異常が健康診断ででたから精密検査で行くだけだと思って 病院選び を済ますと、私のように毎週のように通院する羽目になった時に困るかもしれない。

病院は家からの通いやすさも大事だが、フルタイムで仕事をしているなら職場からのアクセスの良さも

リモートワークが認められていない人は、ガン の疑いで精密検査で行く病院を職場から近いところにした方が良いと思う。半日休みでなくても遅刻や早退、途中抜けるという形で通院を組み込めるならスケジュールが調整しやすい。有給が足りなくなるなんてことも、仕事が出来なくて困る何てことも回避できる。手術もそこで任せて良いなら、術後の経過で出血などトラブルがあっても職場からすぐに病院に行けるし。

ちなみに私は会社を休んでいる期間に大量出血した。円錐切除の後の大量出血は思ったより激しいものだった。同じ状況が仕事中に起こっていたらどうしただろう。ナプキンなどでは間に合わない出血量。最寄り駅は5キロ先。タクシーを血だらけにするわけにもいかない。鮮血と凝血をドバっと出しながらなら動くことはできる。そういう時は救急車って呼べたんだろうか?それとも誰か頼めば大人用おむつを買ってきて、車で送ってくれたんだろうか?

今回の子宮がん 騒動から、仕事選びは会社のロケーションもプライオリティ高いところに置いておかなきゃなと実感した。

 

治療件数

実績があるに越したことはないと思う。風邪や擦り傷の治療じゃなくて、命に関わる病気なのだし。つまり判断の誤りは命取りになる可能性もあるわけだし。

自分が安心できる、信頼できる病院ならどこでもよいと思うが、その信頼の判断基準や材料は何か。自分で病院をまず探す・選ぶときに、価格ドットコムや食べログのような誰もが使う比較サイトのスタンダードがあるわけでもない。口コミも何を基準に書いているか曖昧だったり、数少ない口コミの中は相反する意見が50:50で存在したり。そんな中で、自分が該当する部位のガン治療件数は、病院選びの判断材料の一つになる。

取り合えず私自身は、転院先を選ぶときに子宮がん 治療件数ランキングを参照した。それに従うわけではないが、ランキングを参考にして、まず候補になる病院名を知る・リストに入れておく。あとは電話で問い合わせた時の対応の良し悪しと、実際の予約の取りやすさなどで絞っていく。

業界別の会社の吸収合併モノポリー表みたいに、病院派閥の一覧表とかも公開されていれば良いのにな・・・。

 

心のケア

ガンと初めて言われたら、誰しも頭の中は憶測と不安で苦悩する。だから、そんなときは精神的なケアが一番必要だ。

医師のコミュニケーション能力が高ければ、心のケアは別途必要ないのかもしれない。でも、そうじゃない医師のほうが全体的には多いだろうから、病院で相談できるところ、カウンセリング機能がある所がいいなと。ホットライン的な電話番号が全国にいくつもあると思うが、そういうのって詳しく相談できるわけでも、自分の症例を知っている相手に話すわけでもないので、非常に表面的だ。不安は恐らく解消されない。

要するにがん患者受け入れ体制がしっかりしている病院のほうが心強い。

あと、個人的には・・・妊婦のほうが圧倒的に多い産婦人科に毎回行くのは嫌だな。一方には生まれるワクワクの人たちが居て、一方には子宮取る+αな治療が必要な人が居るなんて空間。やっぱり毎回は嫌でしょう。そういった点で「みんなガンだし」と思えるガン専門病院のほうが気楽に感じる。

 

最後に。私が選んだ病院

私は結局、円錐切除を行った後、がんセンターに転院。転院先のがんセンターはとても綺麗な病院だし、システマチックに機能する体制が出来上がっているため、対応プロセスに無駄が少ないと思える所。

できることなら最初からがんセンターで手術も受けられたら良かったのにと思う。これは単純に、手術を行った同じ病院で経過を見るのが医師サイドも状況も把握しているし、患者側も安心できると思うから。

なので、このブログを読んでいる人が今、手術前の段階で、

・担当の医師とはコミュニケーションが取りづらいなど該当のチームに不安があるなら、

・または病院のスタッフ管理や業務管理など運営体制に疑問や不安があるなら、

なにかしらの治療的な事を始める前に転院した方が良いと思う。いったん治療を始めてしまうと、転院は難しいかもしれない。

 

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この記事を書いた人

Macaron

海外進出における営業や展示会出展サポート、英語の通訳・翻訳、イタリア語の通訳、ビジネス英会話講師。分からないことを丸投げしたい個人や小規模事業者におススメ。神奈川と石垣島の2拠点で活動。