誤診 :その医師のプライドはプロ意識より遥か高く

 

仕事をする上で、自分のプライドを優先させるか、その仕事の現場での使命を優先させるのか。

そこの判断は意思をもって最初に決めておかないと、とっさに判断する時に、自分のプライドを優先してしまうものだと思う。人は自分の目の前の相手より、自分のほうが上だと思う生き物らしい。だから、判断ミス、誤診 、知識の無さを晒してしまった時は、自分が正しいと証明したい。まず自分を守りたい。

それを人の命が係わる現場でやると、文字通り命取りになると思うんだけど・・・。

私の主治医に関しては、これまでの言動から、スキル不足および判断力欠如が明白だった。それらは、これから経験を積めば解消される問題かもしれない。

だが、その判断力の無さや、持っている知識を正しく使うことができない根本的な原因は、医者である自分を優位に思うプライドなのだと思う。患者のケアではなく、自分のプライドが言動力になっている性格は・・・三つ子の魂百まで。プライドは順調に増して、これからも多くの患者に対する負のスパイラルを生み出していくんじゃないか。

主治医に最後にあった日の事を回想すると、そう予期せざるを得ない。

主治医の言い訳

イタリアに発つ当日、出血量が増える。悩んだ結果、旅立つ前に病院で内診を受けることにした。

16:30。病院につくと、もう受付マシーンが閉まっていたので、事務員が居る受付へ。やり方が分からないんだろうか・・・。待ってる人は他に居ないのに、受付が完了したのは15分後。つくづく、この病院のオペレーションは徹底的に非効率だ。

婦人科の診察室前で、ここまで車で送ってくれた母と待つ。毎度の17番診察室に呼ばれて私だけ入ったが、

「お母さまも入ってもらえますか?」と鈴木医師。

えーと母が入るってことは、ここで病理の結果説明をするつもりのようだ。

わたし「結果については日曜の夜に🐕先生から説明をもう受けているので。今日も、結果については日曜と同じ暫定状態なので聞く必要ないとの事で、今朝の予約には来なかったんですけど。」

「え、🐕先生は産科の先生ですよ!」納得いかないといった、イラついた反応の鈴木医師。

でもあなたの今までの説明よりも、診断状況がよく理解できる説明だった。それに、ここは産婦人科だ。

この時、結果説明として最初に鈴木医師がどれをどの順序でいったのか、ほとんど記憶にない。説明された中身は電話で聞いたのと同じ内容、扁平上皮の中等度、高度異形成のみ。腺癌は見つからなかった。

それよりも、全体を通して主治医の言い訳が挟まっていて、最後にはそれをメインで聞く羽目になる。顔を見て真面目に聞こうとしたら苦笑いしてしまう事必至だったので、医師のお腹あたりに視点を合わせながら聞いていた。白衣の上から見るお腹は丸く出ているように見える。

母は返す。

「手術の直後、先生『病巣がハッキリ肉眼で見えた。追加で子宮摘出するとかリンパも取る』とかおっしゃったじゃないですか。あれ何だったんですか?」

鈴木医師「上皮内腺がんの基本治療は子宮摘出ですから、僕は何も間違ったこと言ってません。腺癌はスキップするから、最初から子宮摘出とリンパも取る可能性も説明しています。」

「でも腺癌なかったんじゃないですか。手術後、患者が一人の時に『病巣が肉眼でみてもひどいのが分かったから、子宮もリンパも取る』と聞かされて、気の弱い患者だったら『すごく進行してたらどうしよう』って思って自殺するかもしれないですよ。」

鈴木医師「手術の後に初めてそういった訳じゃなくて、最初から広範囲摘出の可能性もあると言ってますよ。だって腺癌て出たんですから。僕は最初から言ってますけど、最初お話しした時に、軽く捉えていらっしゃっただけじゃないですか?僕は手術の前も後も、あくまで、そういう可能性があるって言っていただけで――」

わたし「・・・いや違うし。手術の後、『切り取った部分の上の方にも上皮内腺がんはあったから、子宮温存はない』ってハッキリ言ったし。」

―あなたの見た腺がんて何だったの?

「親切心」で 誤診 な情報を手術直後の患者に伝えに来たらしい

鈴木医師「・・・僕はね、すごく、心配してたんですよ。・・・ふつうはね、円錐切除した患者さんに手術のあとに話に行ったりとか――円錐切除みたいな簡単な手術―のあと、患者さんに話に行くなんて。まず、しないんですよ。僕はMacaronさんのことが心配だから、わざわざ話しに行ったんですよ。親切心で!」無表情のまま声を荒立てて言う。

まず論点をずらして、こっちの聞いていることに答えないところが情けない人だ。

『親切心』・・・わざわざ不吉な 誤診 内容を、術後まだ熱も痛みもある患者に伝えることが。完全に悪い方向に間違った診断を話して患者を困惑させることが親切心とは。(特に肉体的にも精神的にも弱っている時の患者っていうのは、通常できる判断もできない状態になりやすいことが知られているのに)

しかも、「【お医者様】は【簡単な手術をした患者ごとき】に話しに行ったりしないのに、【わざわざ行ってやった】」というような、恩着せがましい態度。(完全なる 誤診 に終わった所見なのに)

腹立たしさを通り越して、哀れで、可笑しい。母も私も吹き出してしまう。

鈴木医師「笑うのやめてくださいね。気を付けた方がいいですよ、そういう笑い方は不快になりますから」

不快なのはこっちだ。さんざん振り回しておいて。

「――ガンじゃないものを、ガンが上の方にもあったとか病変がひどいとか、誤診 でいたずらに不安煽る事が親切心なんて。笑うしかないじゃないですか。」

鈴木医師「だって。だってね、円錐切除ってレーザーメスなんですけど、切ってると途中でキレが悪くなってくるんですよ。そしたら子宮頸部内側がどんどん赤くなって爛れてるのが見えて・・・。(カルテの画面の病理結果部分を指さし)ここに切った写真がありますけど、こんな赤くなってるの・・・・部長だって、見て言ったんですよ。『あ、これは酷いね』って。

その指をさす病理結果の一行目には「全体的に頸管炎症の所見」の文字。

わたし「頸管炎症って・・・。」見たもの=頸管炎症=ガンと思ったって事か・・・。

鈴木「あの時、ほんとに部長だって一緒に入って見たんですよ!こんな風に普通なってないのに、だから―――、これが全部・・・・経管炎症だったなんて!!!・・・・・・ね。一番、いい結果でした。」結びの言葉を繕う医師。

自分で言ってて恥ずかしくならないのだろうか。『部長だって、部長だって』ていう、その婦人科部長連れて来てほしい。「鈴木先生が円錐切除のあと、私の病室にきて言った病巣が広くて上皮内腺がんは目視確認したとかって話、部長の指示or判断と思っていいってことでいいんですか?」って聞くから。

わたし「いい結果って・・・。別に、円錐切除を急いでする必要もなかったのに。」

鈴木「あのね、どっちみち高度異形成でも円錐切除するんです。結果に扁平上皮癌の高度異形成はでてるんだから。」

高度異形成だって、病理診断の間違いか過誤かもしれないじゃないか。(ハイ、のちに軽度―中等度異形成と再診断)

鈴木「それに異形成で、浸潤ガンが見つかった人だっているんだから、円錐切除はどっちみちやるんですよ。」

この時期は仕事も、旅行も予定に入ってたし、忙しいから元々8月がいいと何回か説明した私に対して、告知の場で急かして前倒しにした主治医の鈴木。旅行キャンセルしてたら、補償してくれたん? 円錐やるにしても、そんなに急かす必要があったのか疑問。

それに、手術後に追加の手術必要ってあの脅しの話をされたから、私は会社辞めるってもうオフィシャルに伝えたんだ。そっちをどうしてくれるよ・・・・。

――――続く―――――

 



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この記事を書いた人

Macaron

イタリア語・英語の通訳、翻訳などをしているトライリンガル。しかし仕事をしてるより放浪してる方が多い。