脱毛 ミュゼ の英語キャッチコピー:ツッコミ殺到からの修正版すり替えが逆にイタい

電車の中で見慣れた ミュゼ の広告。だが、今年の夏、ミュゼの広告はひときわ目立っていた。その目立ち方は、宣伝で成功を意味するものではなかった気がする。
ミュゼ

Enjoy the girl

この広告のキャッチコピーを見た多くの人・・・ネイティブスピーカーも、そうでない人も、きっと・・・ミュゼが脱毛サロンであることをしってる人も、そうでない日も、その酷すぎる突っ込みどころ満載感を発見すると、SNSにバシバシ拡散。
このミュゼのキャッチは一気に皆の知る所になった。

それから、少したったある日。電車に乗ってふと目に入った広告。
ミュゼの広告だ。キャッチの英語フレーズが変わっている。微妙に。

Enjoy, girls

修正されていた。しかし、この苦し紛れな文法修正。
キャッチコピーとは、こういう「初めての英作文」的なものだったのだっけ。

あのまま逆にEnjoy the girlのほうが良かったんじゃないかな。脱毛してツルツルになった彼女を楽しめというスローガンを男子たちに投げる意味で。男子にアピールして、彼女にミュゼの脱毛を進めろよ、そしてツルッツルにしてその肌を心ゆく迄楽しめ的なキャッチのほうがいいんじゃないか。

Enjoy, Girlsなんてコピーライティングの機能を全く果たしていない文字の羅列を入れて無印象にするよりは、突っ込みどころ満載で話題になる方が濃い印象を残せるだろう。

この安易なミス提案の姿勢から、また安易な修正という対応。ミュゼが狙っているのは、そういう英語ならカッコいいと思っちゃうガラパゴス層なのだと言わんばかりの広告になってしまった。

ミュゼのマーケティング、そして広告代理店がかんでいるなら、関係者の誰もこの展開が予想できなかったとかありえるのか。
それとも、裏の裏をかいてSNSのネガティブ拡散で知名度アップという手の込んだ作戦だったのか・・・。

まぁそれは無いだろうな。ミュゼ店内の広告は赤っ恥さらしのミス広告のままだ。

にしても、この悪趣味なキャッチを考えたのがミュゼ社内なのか、委託広告代理店なのか気になるところだ。

 


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この記事を書いた人

Macaron

海外進出における営業や展示会出展サポート、英語の通訳・翻訳、イタリア語の通訳、ビジネス英会話講師。分からないことを丸投げしたい個人や小規模事業者におススメ。神奈川と石垣島の2拠点で活動。